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歯周病治療

歯周病治療について

歯周病について

歯周病(歯槽膿漏)とは?

歯周病とは、歯周病菌の感染により歯の周りの骨が溶かされる病気です。
歯は歯槽骨と呼ばれる骨で支えられており、その上に歯ぐきがのっています。
骨が溶かされることで、歯茎の位置が歯の根っこ方向に下がってくるので、“歯茎が痩せる”という表現をすることがあります。

また、歯周病は初期の段階では自覚症状がほとんどないことから、気づかないうちに重症化しているケースも多く、その特徴から「沈黙の病気=Silent Disease」とも呼ばれています。

歯周病は歯を失う原因の第1位

日本人の成人の約8割が歯ぐきに何かしらの問題を抱えているとされ、歯を失う最大の原因の第1位が歯周病となっています。
歯周病を患うと歯ぐきが炎症を起こし、歯を支えている歯周組織がダメージを受けます。症状が進行すると歯がグラグラ(動揺)し始め、最終的には歯が抜け落ちてしまうのです。

また、歯周病が悪化すると心筋梗塞や脳梗塞・糖尿病など全身疾患のリスクが高まることも分かっています。
日頃から適切なセルフケアとプロによるメインテナンスで歯周病の予防を図るとともに、定期的に検診を受けることで症状の早期発見と早期治療に努めることが重要です。

歯周病になってしまった場合の
全身へのリスク

近年の研究では、歯周病が全身のさまざまな疾患などと深く関わっていることが報告されています。

  1. 糖尿病との関連性 近年、特に注目されているのが「糖尿病と歯周病」の関連性です。糖尿病は、今や予備軍と合わせると日本人の24.2%(2016年 国民健康・栄養調査より)・日本人の4人に1人が罹患しているとされている国民病とも言われる病気です。
    歯周病は、糖尿病を重症化させやすく、血糖コントロールに悪影響を与えやすいと言われています。
  2. 早産や低体重児出産との関連性 妊娠期は身体の変化やホルモンバランスの変化により、お口の中の環境が悪化しやすく、歯周病にもなりやすいとされています。また、歯周病菌が子宮の筋肉に影響を与え、早産や低体重児出産を引き起こす可能性があるとされています。
  3. 肺炎との関連性 歯周病菌が肺に侵入することで、肺炎を引き起こすケースがあることが指摘されています。
  4. 心臓疾患・動脈硬化との関連性 歯周病菌が動脈硬化を引き起こしやすくすると言われています。さらに歯周病のばい菌の影響で血管の中で血栓もできやすくなるため、血管が詰まりやすくなり、歯周病の人はそうでない人に比べて約3倍脳梗塞になりやすいと言われています。
  5. 歯周病とアルツハイマーの関連性 近年の研究で、歯周病の患者さんは歯周病ではない方に比べてアルツハイマーになるリスクが高いことがわかってきました。
    アルツハイマーの原因物質であるアミロイドβが、歯周病の菌によって、歯周病になっていない場合の10倍程度増加することがマウスによる研究で明らかになっています。
  6. 誤嚥性肺炎との関連性 日本人の死因の第4位に位置するのが、肺炎や気管支炎です。
    通常肺や気管支には唾液や食べ物が入らないようになっています。
    しかし、高齢者の場合はこの嚥下機能が低下しており、唾液や食べ物と一緒に細菌が肺や気管支に入ってしまいやすいです。
    このように、歯周病菌が肺や気管支に侵入することで、肺炎を引き起こすケースがあることが指摘されています。

当院の歯周病の治療について

当院の歯周病の治療について

歯周病治療は、細菌のコントロールが
重要です

口腔内にはおよそ300種類の細菌が存在しており、お口の環境が悪化すると増殖します。
当院ではまず、歯茎の検査や骨の状態の検査を行い、今のお口の現在の状態をチェックします。
患者さん一人ひとりの状態に合わせて、どのように歯磨きを行った方が良いかや状況に応じたブラッシングの器具などの説明を行います。
あわせて歯垢の除去や歯石とりなどのプロケア(プロによる専門的なケア)を行い、ご自宅でのセルフケアだけでは落としきれない歯垢や歯石を徹底的に取り除きます。

同時に、患者さんご自身でのプラークコントロール(歯垢や細菌の抑制)の方法をお伝えしていきます。特に長い年月を経て進行した歯周病の改善を図るには、腰をすえてじっくりと継続していく必要があります。
患者さんの中には、治療の途中で通院をやめてしまい、悪化したために再びご来院された時は、すでに手の施しようがない状態になっているケースも少なくありません。

当院では、患者さんのスケジュールに合わせて診療を行なっておりますので、ご自身の歯と健康を守るために、しっかりと治療を受けきりましょう。

歯周病には生活習慣も密接に
関わっています

歯周病の原因はお口の中の細菌だけではなく、喫煙や飲酒・ストレス・歯磨きの仕方など生活習慣が深く関わっていることが多々あります。
また、糖尿病などの生活習慣病が重なると歯周病は進行しやすくなるとされています。
そのため、歯周病治療には、患者さんのライフスタイルや持病などを考え合わせ、原因となる因子を特定していくことが鍵となります。

当院では、歯科医師・歯科衛生士ともに同じ担当者が診療を行うことで、一人ひとりの患者さんのご状況やご希望を踏まえて、じっくりと適切なサポートを行なっております。

歯周病の症状段階・治療方法

歯肉炎:歯肉の腫れがある軽度の歯周病

歯ぐきに炎症が起きている状態で、歯磨きや食事などの軽い刺激でも出血しやすくなります。

歯肉炎:歯肉の腫れがある軽度の歯周病
治療方法

歯科衛生士による歯石とり(スケーリング)やPMTC(歯垢とり)で丁寧に歯垢・歯石を除去し、毎日の正しいセルフケアについて説明させていただきます。定期的に通院し、良好な状態が保てるようにメインテナンスをしていきましょう。

軽度歯周炎:歯肉の腫れや歯石の沈着がある軽度の歯周病

歯根の約半分の深さまで炎症が広がり、歯周組織が少しずつ破壊されはじめます。

軽度歯周炎:歯肉の腫れや歯石の沈着がある軽度の歯周病
治療方法

歯科衛生士がPMTCやスケーリング、SRP(スケーリング・ルートプレーニング)で歯茎の下の見えない歯石歯石や歯の着色汚れを除去し、毎日のセルフケアを正しく行えるように説明させていただきます。良い状態を維持するためのメインテナンスも定期的に受けましょう。

中度歯周炎:歯石が歯肉の奥に沈着し、歯肉が腫れ膿が出てきたりする歯周病

歯根の約3分の2の深さまで炎症が広がり、歯周組織が深刻なダメージを受けます。歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)から膿が出ることで、口臭が強くなる場合もあります。

中度歯周炎:歯石が歯肉の奥に沈着し、歯肉が腫れ膿が出てきたりする歯周病
治療方法

ここまで歯周病が進行してしまうと、歯磨きなどのセルフケアだけでは改善が望めません。歯科衛生士が歯肉の中にたまった歯石を取り除きます。
また状態によっては麻酔が必要になる場合があります。

重度歯周炎:歯が動いたり浮いてきたりする歯周病

歯周ポケットは6mm以上で10mmに及ぶものもあります。硬いものなどが噛みにくくなり、歯磨きでは毎回のように出血するようになります。放置してしまうと歯が自然に抜け落ちることもあります。

重度歯周炎:歯が動いたり浮いてきたりする歯周病
治療方法

歯周病が重度にまで進んだ場合は、外科手術が必要になるケースがほとんどですが、まずは歯科衛生士によるプロケアによって、溜まっている歯石や歯垢を除去します。
ポケットが深くなっているので、歯科の器具でも底面の溜まった歯石に届かない場合ありますが、可能な限り除去して治癒を促します。
それでも症状が改善しない場合は、手術によって、歯の周りのプラークや歯石等の汚れを徹底的に取り除きます。

同時に、歯周病で凸凹になってしまった骨の表面を整える骨整形や骨切除などの『切除療法』や、歯周病に罹った歯の周辺の骨や歯肉を再生させる『歯周組織再生療法』を行うことで、残っている歯をより長く残すことができる可能性があります。

中等度・重度歯周病の場合に行う
「歯周組織再生療法」

失った歯周組織を再生し、本来の機能回復を図る治療法

歯周病が進行すると、歯を支えている歯根膜や歯槽骨といった歯周組織が破壊されます。そうして失われてしまった骨や組織は、基本の歯周病治療では回復させることは出来ません。そこで、この骨や組織の再生・回復を図るために行う方法が、歯周組織再生療法となります。

歯周組織再生療法について

当院では、歯周組織再生に役立つと考えられているエナメルマトリックスタンパク質を含んだ薬剤を歯根に塗るエムドゲイン、細胞を増やす成長因子を主成分とした歯周組織再生医薬品を用いて歯周組織の再生を図るリグロス、骨欠損内の骨形成の促進が期待される吸収性コラーゲン膜(バイオガイドやossixなど)、人間の骨の成分構造によく似た骨移植材料(バイオオスなど)を用いて、歯周組織の再生を促します。

いずれの方法にしても、まず歯周病の検査を行い、基本的な治療を行った後で行うことが必要です。患者さんのお口の状態に合わせて、最適な方法をご提案いたします。

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医療法人 医仁会 アクロスモール春日歯科

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