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口呼吸していませんか?

昨今のマスク生活により、呼吸がしづらく口呼吸の人が増えているそうです。

ですが人は本来、鼻で呼吸をするのが通常です。

口呼吸は体に様々な悪影響を及ぼしてしまいます。

人は無意識に呼吸をしているので、自分が口呼吸をしているかどうかは気付けなかったりもします。

次のチェックリストが複数当てはまる方は普段、口呼吸をしているかもしれません。

 

口呼吸チェックリスト
  • 無意識のうちに口が半開きになっている
  • 朝起きた時、喉が乾燥している
  • 口を閉じると顎に梅干しのようなシワができる
  • 上唇が下唇と比べ厚い・白い
  • 唇が乾く
  • 歯並びが悪い

 

あなたの舌、どの位置にありますか?

舌の位置は呼吸と深く関わりがあります。

普段舌がどこに位置しているか意識したことがある方は少ないと思いますが、ふとした時に舌がどこに位置しているか確認してみてください。

①上顎に付いている

②上下の歯の間にある

③下の歯の裏側に付いている

正常な舌の位置は①です。舌の位置が①にある時、自然と口は閉じており、正常な鼻呼吸ができています。

舌の位置が②や③にあるような状態を、低位舌と言い、お口が開いていて口呼吸になっている可能性があります。

 

鼻呼吸の役割

鼻呼吸が正常であり、鼻呼吸にしかできない役割があります。

空気のフィルターの役割

鼻毛や鼻粘膜が吸い込んだ空気の細かい異物やウイルスをブロックし、鼻水として排出してくれます。

温度管理・湿度管理の役割

外からの冷たく乾燥した空気を鼻の中の毛細血管が加温・加湿してくれます。

脳を冷やす役目

鼻の中の空気の通り道のすぐ上には脳があります。脳が活発に働くと血液が集まり熱を持ちます。脳の近くを空気が通ることでヒートアップした脳を冷ます役割が鼻呼吸にはあります。

 

口呼吸による悪影響

口呼吸が実際に体にどんな影響を及ぼすのかを説明していきます。

口腔内、喉が乾燥する

口には鼻のように温度・湿度調整機能はないので、冷たく乾いた空気が直接流れ込み、乾燥してしまいます。

風邪を引きやすくなる

口には鼻のようにフィルター機能はないので、異物やウイルスが全て直接体内に入り込んでしまいます。

虫歯、歯周病になりやすくなる

口が乾き唾液があまり出ないと細菌が繁殖し、虫歯や歯周病の原因となる細菌も増殖します。

お口周りの筋肉の発達が悪くなる

口がいつも開いているとお口周りの筋肉が発達しません。これによりアデノイド顔貌と呼ばれる、口呼吸をする方に特徴的なお顔へとなっていきます。

歯並びが悪くなる

常にお口が開いていることで、お口周りの筋肉の調和が取れず、歯並びが悪くなってしまいます。

睡眠時無呼吸症候群のリスクが上がる

口呼吸を続けていると舌の位置が後下方になります。この状態だと睡眠時に舌が気道を塞いでしまい、睡眠時無呼吸症候群になってしまいます。

 

口呼吸となる原因

赤ちゃんはみんな鼻呼吸です。鼻呼吸ができなければ母乳を飲みながら息ができませんからね。

ではなぜ口呼吸をするようになるのでしょう。

鼻が常につまっている

鼻がつまって鼻で呼吸がしづらいと代わりに口で呼吸をします。この状態が長く続くと口呼吸が習慣化してしまいます。

歯並びが悪い

歯並びが悪く口が閉じにくいと口呼吸になってしまうことがあります。

お口周りの筋肉の発達が悪い

唇を閉じる筋肉など、お口周りの筋肉の発達が悪いとお口が常に開いた状態となり、口呼吸が誘発されてしまいます。

扁桃肥大

喉や鼻の奥にある扁桃と呼ばれるリンパ組織が肥大していると、鼻から空気が流れ込みにくいので口呼吸が誘発されてしまいます。

姿勢が悪い

猫背のような姿勢だと肺への空気の通り道が狭くなり、浅く小刻みな口呼吸をする原因となります。

 

 

単なる習癖としての口呼吸なら意識するだけで鼻呼吸へと矯正することも可能ですが、鼻や口に原因がある場合はその原因を解決しないと口呼吸は治りません。

お子様が口呼吸をしていれば耳鼻咽喉科や歯科にてご相談されてみてください。

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